「朝、いつも通り洗濯を始めたら、脱水が途中で止まってしまった…。急いで業者に連絡しようとしたけれど、見積もりに1週間かかると言われて大慌て!」

こんな経験はありませんか?
私自身も以前、小さな子どもの保育園着を洗濯しようとした朝に洗濯機が突然動かなくなり、大量の洗濯物を抱えて途方に暮れたことがあります。
業者に連絡を入れるも、すぐには来てもらえず、「なんとか自分で直せないか」と試行錯誤した経験が今も忘れられません。

実は、洗濯機の故障には業者を呼ばなくても自分で直せるケースが意外と多いのです。
この記事では、初心者でもチャレンジできる簡単な修理方法から、逆に「自分で修理してはいけない危険な故障」の見極め方までを詳しく解説します。
節約と安全を両立しながら、あなたの“困った”を“安心”に変える方法をお伝えします。


軽度の故障は自分で修理可能!ただし安全第一で

結論から言えば、軽度なトラブルなら自分で修理できる可能性が高いです。
たとえば以下のようなケースは、部品交換や掃除だけで解決できる場合があります。

  • 排水ができない
  • 脱水が途中で止まる
  • 回転中に異音がする
  • エラーコードが表示される

これらは、ネットで数百円~数千円程度の部品を購入して、ドライバー1本で対応できることもあります。

しかし、基盤やモーター、電気系統の故障は非常に危険です。
感電や火災のリスクがあるため、分解修理は絶対に避け、迷わず専門業者に依頼しましょう。


よくある故障は「詰まり」や「部品劣化」が原因だから

多くの洗濯機トラブルは、複雑な機械故障ではなく単純な詰まりや部品の消耗が原因です。

トラブル内容原因例自分で修理できる?
排水ができないゴミや髪の毛の詰まり、ホースの折れ曲がり◎ 簡単
脱水が途中で止まる洗濯物の偏り、センサーの汚れ◎ 簡単
異音がする硬貨や異物の混入、ベルトの劣化△ 部品交換で対応可能
電源が入らない電源コード断線、基盤の故障✕ 業者に依頼必須

上記のように、簡単な掃除や部品交換で改善できるものも多く、修理代を大幅に節約できます。
一方で、電気系統や基盤の故障は素人が触ると事故につながるため危険です。


症状別・自分でできる洗濯機修理方法

ここからは、よくある症状別に自分でできる修理方法を解説します。
※作業前には必ず電源を抜いて安全を確保しましょう。

1. 排水できない場合

よくある原因:

  • ゴミや髪の毛による詰まり
  • 排水ホースの折れ曲がり
  • 排水ポンプの故障

手順:

  1. 洗濯機の電源を切り、コンセントを抜く
  2. 排水フィルターを取り外し、ゴミや髪の毛を除去
  3. 排水ホースを外して内部を確認
  4. 水が逆流してくる場合は、ホースが折れていないかチェック
  5. 改善しない場合は「排水ポンプ」の交換が必要

ポイント:
排水ポンプは通販サイトで3,000~5,000円ほどで購入可能です。
型番を確認して正しい部品を選びましょう。


2. 脱水が途中で止まる場合

よくある原因:

  • 洗濯物の偏り
  • 蓋センサーの汚れ
  • 脱水槽内の異物

手順:

  1. 洗濯物を均等に入れ直す
  2. 洗濯槽の底に異物(硬貨やボタンなど)がないか確認
  3. エラーコードが出ている場合は説明書で原因を確認
  4. 蓋センサーが故障している場合は部品交換で対応可能

豆知識:
脱水が止まる症状は、衣類の偏りが原因のケースが最も多いです。
大物洗いでは、バスタオルなどを数枚追加してバランスを整えましょう。


3. 回転中に異音がする場合

よくある原因:

  • 脱水槽内に硬貨やヘアピンが混入
  • モーターを回す「ベルト」の劣化やゆるみ

手順:

  1. 電源を切り、槽内を確認して異物を取り除く
  2. 異音がギーギーする場合は「ベルトのゆるみ」を疑う
  3. 洗濯機の背面パネルを外し、ベルトの状態をチェック
  4. 劣化している場合は新しいベルトに交換

注意点:
ベルト交換は比較的簡単ですが、型番を間違えると装着できません。
製品の型番は取扱説明書や背面ラベルで確認しましょう。


4. 電源が入らない場合

よくある原因:

  • 電源コードの断線
  • 基盤やモーターの故障

確認手順:

  1. 他の家電を同じコンセントに差してみる
  2. 電源コードが断線していないか目視確認
  3. 改善しない場合は自分で修理NG → 業者に依頼

注意:
基盤に触れると感電のリスクが非常に高いため、分解は絶対に避けましょう。


安全とコストのバランスが重要

洗濯機を自分で修理できれば、出張費や作業費を節約できるだけでなく、故障時に即対応できる安心感があります。
しかし、誤った修理は余計に故障を悪化させ、最終的に買い替えが必要になることも。

目安は「3,000円以内で購入できる部品」まで。
それ以上の修理や電気系統の故障は迷わずプロに依頼しましょう。


自分で修理する前のチェックリスト

  • 電源は必ず抜いたか
  • 取扱説明書でエラーコードを確認したか
  • 修理する部品の型番を確認したか
  • 作業環境は安全に確保されているか
  • 分解は最小限に留めているか

これらを守ることで、トラブルを防ぎつつ安全に修理が行えます。


セルフ修理で節約しつつ、安全は最優先に

  • 排水詰まりやベルト交換などは自分でも可能
  • 電気系統や基盤の故障は絶対に触らない
  • 作業前には必ず電源を抜き、安全第一で行う
  • 部品交換は「3,000円以内」を目安に判断

洗濯機は毎日使う家電だからこそ、故障すると生活に大きな影響が出ます。
「業者を呼ぶ前にできること」を知っておくことで、時間とお金を大きく節約できます。
この記事を参考に、まずは簡単なセルフ修理から試してみてください。

そして、「これは危険かも」と感じたら迷わず専門業者に依頼し、無理のない範囲で安全に対応しましょう。